切り取った日常(灰)
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あくなき強さを求めた者
2007年06月19日 (火) 11:26 | 編集
最強を求め幾星霜

ひたすらに剣を振り

ひたすらに強者を求め

ひたすらにそれを打ち倒してきた


さりとて、未だ我が最強には届かず

さらに剣を磨き

命を奪う



ここはフェイヨンから東へ行った竹林の中

サワサワと鳴る竹の葉音に混じり鍔鳴りと抜刀の音がこだまする


その者は音も無く忍び寄り
居合いの一太刀によって相手を葬る

彷徨う者

人々の間でそう呼ばれている者だ


そもそも、なぜこのような場所に一人だけ彼が居ることを話さねばなるまい・・・


それは、200年ほど前のこと

当時フェイヨン周辺には、フェイヨンの元となる文化「フェイ」と
天津の流れを持つ文化「国津」があった。

互いの文化は仲がよく二つの町において同盟が結ばれていた。
多少の小競り合いはあるにせよ、二つの町は50年余りの間
平和が続いた・・・。


しかし、平和は突如フェイヨンの有力者とプロンテラ政権の陰謀によって戦争へと移行した。

当時彼は20代前半の剣士(天津流には侍という)で、
強さを求め、日々鍛錬をしていた。


そして、戦争になると
勇んで戦場へ赴き、修羅のごとき働きをしたという。


しかし、あるとき・・・
敵の罠にはまり、敗走を余儀なくされた。

迫り来る追っ手をかわし、傷を負い、ひたすら逃げるうちに意識を失った。


次に彼が目を覚ましたときは布団の中だった。

どうやら、何者かに助けられたようだ・・・。
しかし、善意で助けられたとは考えにくい。
故に彼は自分の刀を探した。


「これをお探しですか?」


と、後ろから声をかけられはっとする

「これはここにおいておきます。
でも、まだ傷が治っていませんのでもうしばらくは、静かにしていてください」


彼女は刀を枕元に置くと囲炉裏へと向かった。
囲炉裏にかけられた鍋の蓋を開け、中身を椀へよそった。


彼はしばらく様子を伺っていたが囲炉裏のそばへ行き、腰をかけた。

「どうぞ。まだ、熱いので気をつけてくださいね?」
と汁の入った椀を渡された。

「あ、毒なんか入ってませんから」
彼の難しい顔を見て、気を回したらしい


「・・・・馳走になる」
彼は、一言そう言うと汁をゆっくりと啜った。

傷がいえるまでの間、彼と彼女は多少の言葉を交わした。
ここがフェイと国津の中ほどにあり、その中でもさらにはずれのほうだということ
今、戦争はフェイ側が優勢になっていることが判った。


彼がすっかり元の体に戻るころには、二人は互いを意識していた。
しかし、国津の剣士である以上は今の状況を見過ごすわけにはいかなかった。
おそらく、彼が最も安息を感じたのはこの数日が最初で最後だっただろう。


彼は国津へと戻り、戦争に参加した。
戻った彼は強かったが以前のような気迫がなくなっていた。
(俺は弱くなってしまったのか?)
そんな思いが彼の中を渦巻いた。
同時に思い出すのは彼女のことだ・・・。


国津は劣勢を覆すことが出来ず、ついに本丸を攻め落とされてしまった。
彼は敗北によって自決しようとした。
しかし、どうしても彼女のことを思えば思うほど、死ぬことが出来なかった。

弱くなってしまった自分をふがいなく思うも、彼女への気持ちが大きかった彼は、彼女に会いに行った。



しかし、そこに彼女の家は無かった・・・。
あるのは燃えて崩れ落ちた家屋と

思いを寄せていた人の亡骸だけだった・・・・。



そこから彼の意識はあやふやなものとなる。
ただ、心を占めていたのは彼女の顔と
自らの弱さ。
彼は我を失い、近く野営をしていたフェイの兵隊達をかたっぱしから斬り倒し、自らも矢を浴び、斬られた。
しかし、彼は止まることなく後から応援に駆けつける兵隊を斬り続けた。



体が動かなくなるころ・・・
彼は思うのだった。
もっと強ければ・・・
戦争を終わらせ、彼女を迎えにいけた・・・
自分がもっと強ければ・・・

彼は強い思いとともに息を引き取った。



しかし、残された強い思いは彼の体を離れることは無かった。

彼の体から魂が離れ、もはや人ではなく、どれほどのときが過ぎたのかも判らず、ただ漠然と強さを求めるようになっていた。
それとともに怨みも・・・。


そして彼は、通りかかった人間を全て切り伏せるようになっていた。

刻を数えることを忘れ、強くなろうとする理由を忘れ

唯ひたすらに・・・


彼にもう安息は訪れない
思いが昇華されない限り、彼は現れ、人を斬り続ける・・・


Fin

いや~
ダークですね。
デッドエンドですよ。
ハッピーエンドはありません。

なんちゅうか・・・
さらさら~っと書けたわけじゃないので
なんとも言えず・・・
脱線しそうになっては何とか修正(しきれてない気もする)し・・・
2時間もかかってしまった・・・

あれだね・・・
仕事しろよ!と

ええ、そのとおりですが・・・

まぁ、キニシナイ!

あれですよ、ひなたさんのコメントからネタを勝手にもらって書いたわけですが・・・
なかなか、くらーい悲恋になりましたなぁ・・・
タイトルとなんか違う・・・

キニシチャダメダ


そんなわけで第4段終了です。
ノジ
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コメント
この記事へのコメント
うぅ・・・
「彷徨うもの」の名前、そこから来るイメージどおりの背景ですし、あの竹林に居続ける(縛られている?)理由もしっかりしてます、けど・・・。

・・・重過ぎますorz
やっぱりハッピーエンド好き・・・。

忘れられなくなった時点で迎えにいって、違う道を歩んでいたら・・・。
あるいは、それが本当の強くなるための道、だったのかも・・・?
2007/06/19(火) 21:07 | URL | ティリア #VEwPcYz.[編集]
個人的には
こういう悲恋話は嫌いじゃないなぁ。
世の中、すべてがハッピーエンドなわけじゃない、こういうこともある。
だからこそ人は頑張るのである、みたいな感じで。
後悔する前にやれることはやっておけ!!そう改めて感じたね~
2007/06/19(火) 22:36 | URL | †ZXS† #oHbA1J6Y[編集]
おもしろかったです。
重いですが私も嫌いじゃないですw

あのフェイの森には邪魔者としか思えなかった彷徨うものも
(1次職の頃はよく行くので)これ読むとちょっと見かたが変わります。

切なくて悲しい恋、当時は大切な人を守れなかったって
自分を責める侍さんとかいっぱいいたのかな~って思っちゃいました。
2007/06/20(水) 07:48 | URL | 小鈴 #-[編集]
ありがとでーす
ご愛読ありがとうございます。
今のところ1:2でおおむね好評といったところですかな。

こういう話は、なかなか好みが別れると思うので・・・
悲恋は・・・
というか、追い詰められていく様を書くのは・・・・
書き手にとってつらい・・・
んだが、さらに追い詰めたくなるんだよね・・・
Sの性か?

まぁ、重いのを書いたんで次あたりはふつーに終わる話を書きますよっと
2007/06/20(水) 09:48 | URL | 灰 #-[編集]
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